アルギニンとは?
アルギニンは天然に存在するアミノ酸のひとつです。
アミノ酸はたんぱく質を構成する20種類の有機化合物で、そのうち体内でつくることができない9種類の必須アミノ酸と、体内でつくり出すことのできる11種類の非必須アミノ酸にわけられます。
アルギニンは大人の体内では合成できるため非必須アミノ酸ですが、子どもは十分な量を合成できません。そのため食事などで補う必要があり、条件付き必須アミノ酸と呼ばれることもあります。
どんな働きがありますか?
アルギニンは体内で一酸化窒素の生成を高めて免疫機能を高めたり、余分なアンモニアの解毒や肌の角層の状態を整えるなどの働きがあります。
○免疫機能を調節する
○アンモニアの解毒作用
○血流への作用
○疲労回復を助ける
○肌の健康維持を助ける
○成長に関わるサポート
○筋肉の増加を助ける
アルギニンが多く含まれている食品は?
アルギニンは、鶏ささみ(100g)に約1,600mg、あじ(100g)に約1,200mgと特に肉や魚などに多く含まれています。
肉類:鶏肉、豚肉、牛肉など
魚類:丸干しいわし、あじ、さばなど
豆類:油揚げ、納豆、厚揚げ、豆腐など
種実類:バターピーナッツ、ごま、アーモンドなど
※アレルギーをお持ちの方や脂肪分が多い食品には注意してください。
1日にどれくらい摂ったらいいですか?
1日に必要なアルギニンの量は、厚生労働省では決められていません。
さまざまなデータによると、個人差があるようですが1日当たり2,000~5,000mgだといわれています。
1日20,000mg以上の過剰摂取は、胃痛、胸やけ、嘔吐、下痢などを起こす可能性があるといわれていますが、普段の食事から摂るぐらいであれば心配する必要のない量です。
アルギニンが必要なわけ
アルギニンは、子どもの成長に関わるホルモンの分泌に必要な栄養素といわれています。しかし、子どもの体内では十分につくり出すことはできません。また、大人でも体力消耗時、ストレス、大きなけがをした時などは、十分に合成することができなくなる場合もあります。
食事で摂取するのが基本ですが、足りない分はサプリメントをプラスするなど上手に摂りたい栄養素です。