ビタミンKとは?

ビタミンKは、油脂に溶けやすい脂溶性のビタミンのひとつです。
天然に存在するビタミンKは、大きく分けてビタミンK1とビタミンK2の2種類があります。ビタミンKのKは、koagulation(凝固)が由来となっています。

どんな働きがありますか?

血液凝固因子が生成される時に補酵素として働き、出血時に血液を固めて止血する手助けをします。また、骨の健康維持にも不可欠で、骨に存在するたんぱく質を活性化し、カルシウムを骨に沈着させて骨形成を促す働きがあります。

○血管を健康に保つ
○骨を健康に保つ

ビタミンKが多く含まれている食品は?

ビタミンKは、納豆1パック(50g)に約465µg、ほうれん草1/2束(100g)に約270µgと大豆製品や野菜などに多く含まれています。

豆類:納豆、油揚げ、きな粉、大豆、豆腐など
野菜類:モロヘイヤ、ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、にらなど
肉類:鶏肉、豚肉、牛肉など
卵類:ピータン、うずら卵、鶏卵など
乳製品:生クリーム、チーズなど

※アレルギーをお持ちの方や脂肪分が多い食品には注意してください。

1日にどれくらい摂ったらいいですか?

1日に必要なビタミンKの量は成長期の子どもで90~170µg、大人では150µgです。

>>1日に必要なビタミンKの摂取量(2020年版)

緑黄色野菜などいろいろな食品に含まれ、体内の腸内細菌や組織でもつくられるため不足する心配はほとんどありません。ただし、抗生剤を長期間飲み続けている人は、体内の腸内細菌からの供給が不十分になるため不足する場合があります。

ビタミンKが必要なわけ

骨の健康維持や血液凝固にも関わる成分です。そのため、ビタミンKが欠乏すると骨に十分にカルシウムが取り込まれなくなったり、ケガで出血したときに血液凝固に時間がかかり出血が止まりにくくなります。

腸内細菌からのビタミンK供給が少ない新生児や加齢により腸管からのビタミンKの吸収量が減少してしまう高齢者は、ビタミンK欠乏にならないように注意が必要です。

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